20歳を過ぎてから海外移住を目指した僕の話(米国から豪州、そして香港へ)

米国での語学留学を経て豪州に渡り就業&永住権獲得。更には現地で出会った香港人女性と結婚して2007年に激動の香港へ。海外移住計画遂行時の思い出と、ミッション達成後の生活を綴ります。

教えます! 香港での小学校選び③

ということで、11月27日までに希望校から良い通知が届かなかったり、

そもそも特定の希望校がない場合には、「Central Allocation」…、いわば抽選会に参加することになります。

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以下、教育局発行のパンフレットから抜粋;

 

  • 2018年1月下旬に教育局から手紙が届くので、手紙で指定された日にちに抽選会場へ行き、希望校を選ぶ(複数選択可)。
  • 希望校が当たる(?)確率は50%だが、その中で自分の居住地区以外(正確には居住区の制限がない)の学校への当選確率は10%(50%の10%、即ち5%)。居住地区以外の学校は最大3校まで選択可。
  • 残り90%(全体の45%)は居住地区からの選出。
  • <ステージ2>で願書を提出した学校の選考から漏れた場合は、このステージで同じ学校を希望校として選択することができる。
  • まずコンピューターが居住区制限なしの10%を抽選し、その後に居住区制限ありの90%を抽選。
  • 抽選結果は同年6月2日に発表。教育局から特定の日にちが記された手紙が届くので、その日に抽選会場へ行き、抽選された学校への登録手続きを行う。

 

こう書くと上手く伝わらないと思うのですが、例えば特定の希望校がA校だとして、

<ステージ2>でA校からの選考に漏れたら抽選会でA校を選択します。

で、A校が自分の居住地区外にあれば当選確率は5%で、A校の他に居住地区外から2校を希望校として

チョイスすることができ、或いはA校が自分の居住地区内にあれば当たる確率は45%…。

 

こう書いてもやっぱり上手く伝わっていない気がする…。

45%の確率なら悪くないように聞こえるかもしれませんけど、55%の方になってしまったら大変なのですよ。

なにせ、55%の中には自分が全く希望しない学校になってしまう可能性も含まれているわけですから。

希望校から漏れて大泣きする母親の姿がテレビに映されるのは香港の風物詩になっています。

 

ということで、両親たちは少しでも子供たちが(親の)希望校に通えるよう、

<ステージ2A>で合格できるように、子供に面接の練習をしっかり施したり(面接で合格するためのコースもあります)、

少しでも抽選確立を上げるために、<ステージ2B>から抽選会の10%、そして90%まで同じ学校を指定し続けたり、

はたまた子供の心証をよくするために様々な大会に出場させて表彰状を集めたり、

更には高いお金払って願書に貼る用の胸像写真を撮ったり、遂には希望校のある地区に引っ越すとか、

血と汗のにじむ努力をするわけなのです。

 

因みに最終的には必ず小学校に行かなければならないのですが、

もし55%で当たった学校がどうしても気に入らない場合、

希望校に出向いて直談判(私の周りの人達は"Knock On The Door(門をたたく)"と呼んでいます)ということもします、

もう地獄ですよ…。

 

さあ、香港での小学校選び、どうでしょう? 早ければ11月には決着がつきますが、

そんなのはお金があったりコネがあったりという場合で、

我が家のような一般家庭にとっては翌年6月までのロングロードです。

でも親は子供に明るい未来を届けたいという一心で頑張っちゃうんですよね。

子供に見返りを求めちゃいけないのは分かっているのですが、

少しは親の苦労を分かってもらえないかな…。