20歳を過ぎてから海外移住を目指した僕の話(米国から豪州、そして香港へ)

米国での語学留学を経て豪州に渡り就業&永住権獲得。更には現地で出会った香港人女性と結婚して2007年に激動の香港へ。海外移住計画遂行時の思い出と、ミッション達成後の生活を綴ります。

オーストラリアと香港。ワーホリで行くならどっち?

オーストラリアと香港。

前者はイギリス連邦に加盟、後者は元イギリスの非統治国でしたが、

その他にも、日本の若者がワーキングホリデーを使って訪れることができる、といった共通点があり、

何せこの二つの場所共に私は居住したことがある!

 

ということで、そんな自分だからこそできるワーホリ適正比較をしてみたいと思います、

…この二つの場所のどちらにするかで悩んでいる人がいるかは分かりませんが。

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まずはどれくらいの人達がワーホリしているのかを見てみます。

外務省発表のビザ発給統計(平成28年度版)によると

豪州は1,118人であるのに対し、香港は307人

流石に日本が最初にワーホリ協定を結んだ国だけあって、

豪州の人気は高く、全体でも第三位となっています(一位;台湾4,997人、二位;韓国3,817人)。

統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103

 

それでは…

其の壱; 仕事

現地の言葉ができない限り在りつける仕事が限られてしまうのは何処でも同じでしょうが、

それでも豪州で日本人ができる仕事は少な過ぎる。

都市であれば間違いなく日本食屋さん("ジャパレス"-ジャパニーズレストランの略)でしょうし、

田舎に行ったら農作物の収穫か、観光地でのガイドですよ(まあ、それはそれで楽しいのでしょうが)。

それに対して香港では日本人相手のビジネスが沢山ありますから、選択の幅があるだけでなく、

豪州と違って会社に労働ビザのスポンサーになってもらえるチャンスもあります。

life.nichigopress.jp

kaigai-bbs.com

 

其の弐; ホリデー

広大な国土を誇る豪州。グレートバリアリーフやエアーズロック、ゴールドコーストなど、

ホリデー場所には事欠きません。

その一方で香港は…、う~ん、ホリデーできる場所少ないな~。

何せ東京23区程度の大きさですから。

飛行機や電車使って中国やアジアの近隣諸国を旅するとか…。

 

其の参; 言語

本気で語学勉強したい人だったらワーホリでは来ないでしょう。

勿論オーストラリア人の方が英語が上手ですけど(そりゃそうか)、

香港でも英語は通じますし、何せ香港なら中国語(広東語と北京語)も体験できちゃう。

 

其の四; 物価

賛否両論あると思いますが、

個人的には(意外にも?)豪州の方が物価が高く感じると思います。

都市部に住むと食費が高いんですよ。

更に数年前にはワーホリでの稼ぎにも課税するといった動きが国会で出たし(政府案は撤回されたようですが)。

そこいくと香港は住宅費こそ高いものの、

食費や交通費等には日本と比べてもまだ割安感が残っていると思います。

豪州物価統計; http://www.abs.gov.au/ausstats/abs@.nsf/mf/6401.0

香港物価統計; https://www.censtatd.gov.hk/hkstat/sub/so60.jsp

 

其の五; 人

オーストラリア人ってのんびりしているイメージあるじゃないですか。

勿論そういった人達も沢山いるのですが、

都市部での非白人の増加に伴って、そのイメージは変わりつつあります。

更に、白人と非白人の間には若干の緊張感もあって、

自分も差別と感じる扱いを受けたことありました

(道を歩いていたら、走ってる車の中から白人がビールの缶を投げてきた…)。

対して香港は、自分が白人だったらこのアジアパワーに圧倒されちゃうかもしれませんけど、

日本人であれば全く違和感なく街を歩けますし、

この忙しなさもそのうち慣れるでしょう(?)。

勿論、香港人にありがちなせっかちさや、ガサツさにイラつくかも知れませんが。

 

** 結論 **

当然のように求めるものによって何方がいいか変わってくる訳ですが、

従来のワーホリのイメージである「観光」「自然の多い場所」「英語も学びながら仕事」に

強いこだわりを持たない限りは、

香港でも十分に充実したワーホリを体験してもらえるのではないかと思います。

何せ、欧米からアジアへのパワーシフトが行われている今の時代、

香港に来ればその熱気を確実に体感することができて、

それは吸収力の高い若い時であればあるほどいいと思うのです。